ブロック塀の撤去に補助金は出る?市ごとの金額と申請の順番
この記事のポイント
- 道路に面した高さのあるブロック塀の撤去には、多くの市が補助金を出しています。金額は「1mあたりの単価×長さ」と「工事費×補助率」の低いほう、という決め方が多いです。
- たとえば町田市は1mあたり6,000円・上限30万円、横浜市は1mあたり13,000円(工事費の9/10まで)、名古屋市は1mあたり6,000円・上限10万円です。
- どの市も、工事の契約・着工の前に申請し、交付決定を受ける必要があります。契約してからでは対象外になります。
- 塀の高さが2.2mを超えている、厚さが足りない、控え壁がない、傾き・ひび割れがある塀は、点検で注意が必要とされています。
道路に面した古いブロック塀の撤去には、多くの市が補助金を出しています。金額は「1mあたりの単価×長さ」と「工事費×補助率」の低いほう、という決め方が多く、上限は10万〜30万円程度です。どの市も、工事の契約・着工の前に申請して交付決定を受けることが条件です。
ブロック塀撤去の補助金は市ごとにいくら?
自治体の公式ページで確認できた市の、撤去の補助金です(2026年10月23日に確認)。
| 市区 | 金額の決め方 | 上限 |
|---|---|---|
| 町田市 | 10cmあたり600円(1mあたり6,000円)と工事費の低いほう | 30万円 |
| 練馬区 | 1mあたり8,000円(危険性の高い塀は17,000円)。高さ1m超は加算 | 1mあたりの額 |
| 横浜市 | 工事費の9/10と、1mあたり13,000円の低いほう | 塀の長さで30万〜50万円(フェンス新設と合計) |
| 相模原市 | 工事費の1/2(重点地区・通学路沿いは3/4) | 10万円(15万円) |
| 藤沢市 | 工事費の1/2(津波避難路沿いは3/4) | 30万円(45万円) |
| 柏市 | 1mあたり1万円と工事費の低いほう | 10万円(通学路は20万円) |
| 千葉市 | 工事費の1/2・1mあたり8,000円(重点地区は3/4・12,000円) | 12万円(18万円) |
| 八千代市 | 工事費の2/3と、1㎡あたり6,000円の少ないほう | 10万円(2025年度) |
| 名古屋市 | 工事費の1/2と、1mあたり6,000円の低いほう | 10万円 |
| 一宮市 | 工事費と1mあたり1万円の少ないほうの1/2 | 10万円(2025年度) |
| 堺市 | 工事費(1mあたり31,000円まで)の2/3 | 15万円 |
出典:各市区の公式ページ・要綱・案内(記事末に記載)。条件や受付期間は市ごとのページで確認してください
ほかの市の状況は市の補助金の一覧にまとめています。お住まいの市の補助金は、費用シミュレーターで撤去する長さを入れると、上限の目安も表示されます。
補助金の対象になるブロック塀は?
多くの市で、対象は次の条件を満たす塀です。
- 道路に面している(隣地との境の塀は対象外の市が多い)
- 一定の高さがある(町田市は道路側から1m超、柏市・千葉市は1.2m超、名古屋市は1m以上など)
- 倒れるおそれがある(市の職員や公社の現地調査で判定する市もある)
- コンクリートブロック、万年塀(組立式のコンクリート塀)、石積み、レンガ積みなどの塀
通学路に面している場合に金額が上がる市(柏市・千葉市・相模原市)や、通学路沿いだけが対象の市(さいたま市・川口市)もあります。
申請の順番(契約の前に申請する)
市によって細かい違いはありますが、流れはおおむね次のとおりです。
- 業者に撤去工事の見積もりを出してもらう
- 市の窓口に事前相談・申請をする(現地調査がある市も多い)
- 交付決定の通知を受け取る
- 撤去工事を契約し、工事をする
- 代金を払い、完了の報告と請求をする
- 補助金が振り込まれる
交付決定の前に契約・着工すると、補助金は受けられません。受付期間が決まっていて、予算に達すると締め切る市もあるので、早めに相談してください。
自分の家のブロック塀は危ない?点検のチェックポイント
国土交通省は、ブロック塀の点検のポイントを次のように示しています。1つでも当てはまる、またはわからない場合は、専門家に相談することが勧められています。
| 項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 高さ | 地盤から2.2m以下か |
| 厚さ | 10cm以上か(高さ2m超2.2m以下は15cm以上) |
| 控え壁 | 高さ1.2m超の場合、長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突き出た控え壁があるか |
| 基礎 | コンクリートの基礎があるか |
| 傾き・ひび割れ | 塀に傾きやひび割れがないか |
| 鉄筋(専門家に確認) | 直径9mm以上の鉄筋が、縦横とも80cm以下の間隔で入っているか |
出典:国土交通省「ブロック塀等の点検のチェックポイント」(日本建築防災協会のパンフレットをもとに作成。2026年10月23日に確認)
撤去したあとはフェンスにする?
撤去したあとに、軽いフェンスや生け垣をつくる場合も、補助の対象にしている市があります(横浜市・千葉市はフェンスの新設、高槻市は生け垣)。フェンスの費用の目安はフェンスの費用をご覧ください。
よくある質問
ブロック塀の撤去費用はいくらですか?
塀の長さ・高さ・厚さ、重機が入るか、処分費で変わります。比較サイトでは、撤去費用は1㎡(塀の面積)あたり3,300〜15,000円、目安は5,000〜10,000円程度とされています(リフォーム比較なび、2025年12月15日更新。2026年10月23日に確認)。1mあたりの金額は塀の高さで変わるので、見積もりで確認してください。市の補助金の単価(1mあたり6,000〜13,000円など)は、撤去費の一部を補う金額として決められています。
補助金は工事が終わってから申請できますか?
できません。紹介しているどの市も、交付決定(市によっては事前相談・現地調査)の前に契約・着工した工事は対象外です。見積もりを取ったら、契約の前に市の窓口に相談してください。
隣の家との境のブロック塀も対象ですか?
多くの市は「道路に面した塀」が対象で、隣地との境の塀は対象外です(名古屋市・八千代市などで明記)。市によって条件が違うので、お住まいの市のページで確認してください。
撤去したあとにフェンスや生け垣をつくる費用も補助されますか?
市によります。横浜市・千葉市は軽量フェンスの設置も補助の対象です。高槻市には、撤去の補助を受けた人が生け垣をつくる場合の助成があります。
参考にした情報
- 町田市「ブロック塀等撤去助成」(2026年4月1日更新)
- 横浜市「ブロック塀等改善事業」(2026年10月1日更新)
- 名古屋市「ブロック塀等撤去費助成」(2026年5月28日更新)
- 柏市「危険コンクリートブロック塀等除却工事費補助金の交付」(2026年4月1日更新)
- 千葉市「千葉市危険ブロック塀等改善補助事業」(2026年7月30日更新)
- 練馬区「ブロック塀等撤去費用助成」(2026年4月1日更新)
- 相模原市「危険ブロック塀等撤去奨励補助制度」(2026年6月1日更新)
- 堺市「堺市危険ブロック塀等の撤去工事補助金交付要綱」(2026年4月1日施行)
- リフォーム比較なび「ブロック塀撤去の費用相場と注意点」(2025年12月15日更新。比較サイトの公開相場)
- 国土交通省「ブロック塀等の点検のチェックポイント」(日本建築防災協会のパンフレットをもとに作成)
価格や補助金の条件は変わることがあります。最新の情報は、メーカー・販売店・自治体の公式ページでご確認ください。
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次に数字を見直す予定:2027年4月ごろ
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この記事を書いた人
メーカーの公表価格、販売店・比較サイトの公開相場、自治体の補助金の公式情報を確認しながら、外構工事の費用を整理しています。金額には出典と確認日を書き、定期的に見直します。